ノンダの飲み歩き「大衆酒場のような食堂」の巻

有無を言わせず醤油に大量の練りわさび。味の素が定番であろうお新香、しょっぱめの湯豆腐のたれ。石油ストーブにやかん、60代のおっさんが、明るいうちから酒を飲みながら70代のおばちゃんを口説いてる。

食堂なのに昭和な酒場

そりゃそうだ、「あたしで50年、その前からやってるからもう80年になるねぇ〜。もうぼちぼちやめるよ、体動かないからね」と、僕の注文した湯豆腐を作る合間に客からもらったビールを飲み干すおかあさん。

粋だねえ〜

「そうやって写真ばっか撮ってインターネットとかにのっけないの!近頃そういう若いのが多くて常連さんに迷惑だから」

言っている側からおばちゃん客を口説いてたおっさんが、「どうせ客なんかたいしてきやしないから大丈夫だよ、あれだろ?ツイッターとかいうやつだろ?今時の若いのはみんなやってるよ。お兄さんもこっちきて飲みなよ」だってさ。アラフィフおやじもここじゃ若者扱いだ。

食堂なのに大衆酒場

客のわがままだけど、こういう店はいつまでもこのままであって欲しいと思う。しかしながら、「後継はいないし借家(80年間賃貸だそう)だから、あたしがやめたら終わりよこの店は」という。

こうした店は日本全国、都心ですら増えているけど、たとえ居抜き店舗となり雰囲気そのままでもこの味は出ないだろうな、おかあさんの50年間染み付いた味わいは、おかあさんにしか出せないだろうから。